労使交渉の経緯、分会の取り組み状況
月例賃金の引き上げで何としても生活防衛を図ろう
物価の高騰が止まりません。ガソリン、電気、食料品、あらゆるものが上がる気配、消費者物価2%UPはほぼ確実な状況です。収束見えないコロナ禍、そして世界を揺るがすウクライナ危機、私たの生活をめぐる環境はかってない困難な状況にあります。
私たち物流業界で働くトラックドライバーの労働環境の改善は遅々として進まず、長時間働いてもなかなか生活困難、各種規制による労働時間管理で手取り収入の減少も止まりません。
こうした中、生活防衛には賃金引き上げが必須です。東京都の最低賃金も確実に引き上げられてきています。昨年の都の最低賃金は28円UPの1041円、会社の月額にすると4850円UP、この5年間の都の最賃UPは18900円UPとなります。それだけ、最低水準が引き上げられています。これに比して、私たちの基本給は長年据え置です。物価高騰は待ったなし、世間もベア実施、今こそ賃金の底上げが必要です。分会では、ささやかな5千円の基本給引き上げを要求しました。会社の経営も大変ですが、私たちの生活も大変、十分な会社との協議で賃金引き上げの実現を目指します
無事故者はプラス5千円支給の回答内容、ドライバーのやる気への会社姿勢
11/18日、前回に引き続きZOOM団交で一時金交渉が行われました。本社事務所、組合本部事務所、出先の分会役員の3ケ所を結んだONLINE交渉でした。。
会社回答趣旨説明として、若干の損益改善にあるものの、厳しい状況、荷主との運賃交渉や管理費の見直しに鋭意取り組んできた結果、ギリギリ赤字は免れている実態、ドライバーの事故損失も続いている。こうした観点からの回答との説明がなされた。
組合側からは、一時金が毎年ダウン、さらに実質的に基本給引き上げが実施されておらず、さらに昨今の残業規制などによりドライバーの生活は極めて厳しくなっている。こうした生活への対応として、一時金は重要な位置づけだ。無事故者へのインセンテイブとしての一律5千円は評価する。ベースの回答に上積を!と主張、双方、休憩をはさんだ交渉のすえ、会社側は5千円の上積を提示、これを評価して妥結しました。
交渉の中で、損益に大きくかかわるドライバー品質(事故を起こさない、商品破損を出さない・・)を労使で改善取り組む必要性が提起され、組合としてもこうした姿勢に応じることとしました。
一時金の計算配分方法の変更(勤続配分の比率見直し)については、来年夏までに十分協議したうえで実施することで合意しました。業界の状況、西部一般の他の運輸分会などとの比較など、会社と協議して取り組んでいく予定です。
やる気が出る回答を!毎月給料、厳しい、増額を!
団交はコロナ禍のもと、引き続きZOOMでの交渉です。
事前届けが必要(団交招待コード URLをメール・Lineで連絡)
一時金勤怠控除や計算・配分方法の見直し協議がOnlineで行われました。会社控除(案)に対して一部修正の組合(案)の対案を提示し、一部を除き、ほぼ了承できる状況となりました。控除方法とは別に配分方法の変更見直しについては、一時金の根幹にかかわる制度変更ゆえ、短期の検証が困難であることなどから、来年夏までに十分協議したうえで実施することで合意しました。
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